史上7人目の快挙 アマV古江彩佳「賞金女王になりたい」
◇国内女子◇富士通レディース 最終日(20日)◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6675yd(パー72)
1打差の2位で出たアマチュアの19歳・古江彩佳が6バーディ、1ボギーの「67」でプレー。通算17アンダーとして史上7人目のアマチュア優勝を遂げた。前日「優勝できたら夢のまた夢」と語っていたが、現実となり「本当にとりあえずうれしいです」と喜びをかみしめた。
「緊張せずに集中できた」とスタートすると前半2番で10mを決めた。7番(パー5)で残り242ydの2打目を3Wで2オン。28mのイーグルパットを30㎝に寄せバーディとし、首位の三ヶ島かなに並び、「もっと離していかないといけない」と気合を入れ直した。
前日まで後半に伸ばしきれない課題を抱えていたが、この日は「2日目までの自分じゃないと感じられた」。10番(パー5)で3mのバーディパットを沈め単独首位に躍り出ると、13番(パー3)で2m、14番で4mを決め連続バーディとし後続を突き放した。
16番(パー5)で2オンに成功しさらに一つ伸ばすと、「17番でパーを取れてからは、普通にいけば優勝できるかな」と初めて勝利を意識した。18番で3日間を通して初めてのボギーを喫したが、2位に2打差をつけて危なげなくゴールテープを切った。
優勝により“プロ宣言”が可能になったため、11月5日から始まる最終プロテストも回避した。「プロテストはしびれると思うので、運が良ければ優勝したいと思っていました。ほっとしています」。1次、2次とプロテストを通過してきたが、「ふつうの試合とは違うと感じていました。失敗できない恐さはある。それに比べれば今日の方が楽だったかもしれない」と安どのため息をつく。
どういうプロになりたいかと問われると「賞金女王になることが子供のころからの夢なのでそれを早く達成したいのと、ジュニアゴルファーから憧れられる選手になりたい」と即答した。「不動裕理さんが(2000年から)6年連続で賞金女王になったことが印象に残っていて、すごい記録だなと思っていた。それを抜かしたい」と大きな夢を語った。
19年間の人生で一番うれしい瞬間になったのかと思いきや、「ゴルフとしては一番ですけど、人生でいったら(歌手の)浜崎あゆみが大好きなんですけど、そのライブに行く方がうれしいです」と笑わせる。さらに次戦以降で獲得する賞金の使い道を問われ、「(浜崎あゆみオフィシャルファンクラブの)TeamAyuに入りたいです」とこの日一番の弾んだ声を出した。(千葉市緑区/柴田雄平)