「これを“かじれ”」ノーベル賞教授が渋野日向子に“お菓子”プレゼント
◇国内女子◇ニトリレディス 事前(28日)◇小樽CC(北海道)◇6650yd(パー72)
2018年にノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑・京大特別教授が開幕前日のプロアマ戦に出場し、同組でプレーした渋野日向子に「海外メジャーをもう1つ獲ってほしい」と期待を寄せた。
本庶氏は大のゴルフ好きとして知られ、31歳から始めたゴルフのベストスコアは「78」という腕前。渋野も「本当にすごく飛ぶ」と驚くほどの飛距離で、77歳になった今年のベストは「80」を記録したという。現在は「80歳になるまでにしたい」というエージシュート(年齢より良いスコアでラウンドすること)を生涯の目標に掲げるなど、研究に打ち込むかたわらゴルフへの熱意も人一倍だ。
渋野がツアー初優勝を飾った5月「ワールドレディスサロンパスカップ」をテレビで観戦して以降、曲がらないショットと強気のパットに「非常に有望だと思っていた」と関心を示し、6月に今大会のプロアマ出場の打診を受けて同組プレーを熱望していたという。
この日、本庶氏は渋野に、あるプレゼントを用意していた。プレー中の“もぐもぐタイム”で注目を集めたことを受け、「彼女にノーベル賞(授賞式)のときに買ったチョコレートにサインをしたものをあげて、次の海外メジャーの勝負どころで“かじれ”と」。
スウェーデンのストックホルムにあるノーベル博物館で売られている金色のメダルを象ったチョコレートで、「みんなにあげていたら、ほとんど無くなった」という貴重な一品を、海外メジャー2勝目への期待を込めて渋野に手渡した。
「ノーベル賞を獲られた時はテレビで見ていた」という渋野。本庶氏が自身とのラウンドを希望していたことを主催するニトリの似鳥昭雄会長から伝え聞き、「まだ全英を優勝する前でしたし、すごくうれしかった」と笑顔だった。(北海道小樽市/塚田達也)