石川遼「ドライバーと戦っていく」3季ぶり復活V/一問一答
◇国内メジャー第2戦◇日本プロゴルフ選手権 最終日(7日)◇いぶすきゴルフクラブ 開聞コース(鹿児島県)◇7212yd(パー70/71)
石川遼が3季ぶりとなる復活優勝を国内メジャーで飾った。初日中止で最終日に第3ラウンドで「71」、最終ラウンドを「66」。通算13アンダーで並んだハン・ジュンゴン(韓国)をプレーオフで下した。腰痛による離脱などを経て、17年に米ツアーを撤退。18年からは国内に専念し、選手会長にも就任した。16年「RIZAP KBCオーガスタ」以来の待望のツアー通算15勝目に涙した。以下、一問一答。
―優勝インタビューで涙した
一番はサポートしてくれているスタッフの顔を見たこと。あとは、あそこまで興奮できる機会がまた訪れると確信を持てていなかった。最後のパットは今までの優勝の中で一番興奮した
―プレーオフ前の心境
ティショットがかなり緊張していた。OBを出したら勝負あり。ドライバーを打つまで、不安があった。でも挑戦者の気持ちでやろうと。(右の)カート道に当たって、すごく飛んで、ジュンゴンの40~50yd前にいった。普段のティショットより30ydくらい飛んだと思う。第3ラウンドでアイアンが、わけがわからなくなったんですけど、36ホールと時間があって良かった。第3ラウンドの終わり方も、上がり3連続バーディと内容も手ごたえを得られていた
―メジャーで優勝
まさか、日本プロというメジャーでこんなに早く自分が勝つ日が来るとは思わなかった。(初戦の)シンガポールからコツコツとやってきたことというか、集中力を高めてきて、それで勝つことができた
―アメリカから帰って優勝。早かったか
自信をつけるというのは簡単なことではないし、失うことはあっという間。常に自分の頭の中で目指しているのは世界。ゴルフだけじゃなくてゴルフとの向き合い方というか、世界の選手が何をやっているのかを基準にしていきたい。日本でやっていても、世界の人はどういう風に打つ、考える、体を作る、どういうメンタルでやっているのかを気にしています
―精神的にきつかったこと
自分としてはどれくらいつらかったというのは、わからない。意外と僕は楽観的でストレスも溜まらない。ツアー選手権の初日まではドライバーで悩んでいて、気持ちよくクラブを振れないっていうのが長かった。(今は)自分でも何十年ぶりの感覚で振れている感じがある。自分が気持ちよくゴルフをするためにドライバーがあると思っている。ドライバーが良くなかったときは、ドライバーだけが石川遼じゃないって言い聞かせていたし、プレースタイルもドライバーにこだわらなくてもと思っていた。でも自分の飛距離では世界では曲がってはいけないと考えるか、日本では飛ぶ方でドライバーを持たなくて良いと考えるか、考える基準が大事だと思う。自分の中ではドライバーと戦っていく、避けては通れないと今年からやり始めている。勇気がいることだけど、成功体験を増やしていければと思う