石川遼は岡山&広島での「フューチャーツアー」開催に安堵 次戦はマレーシア
石川遼が大相撲の地方巡業をモデルに昨年から実施しているローカル大会に出場した。7日(木)に岡山・真庭カンツリークラブで、8日(金)は広島・鷹の巣ゴルフクラブで「良和ハウス Presents フューチャーGOLFツアー 広島ピースカップ」のプロアマ戦を行い、9日(土)は当地での本戦を開催。「76」をたたき、4オーバーとし、出場した20人のうち、19位に終わった。
岡山と広島での大会は昨年7月に行う予定だったが、当時は豪雨被害の影響で延期していた。「いろんな人のサポートがあって8か月後に開催することができた」と周囲に感謝。この日の入場チケットは前売り券だけで完売し1038人の観衆も集まった。広島では石川がプロ転向する前年である2007年に「ウッドワンオープン広島」を開催して以来、男子レギュラーツアーの大会がない。「(広島は)サッカーも野球も盛り上がる。ゴルフもこうやって1000人超える人が来て下さる。スポーツが盛んな地域だと改めて認識した」とうなずいた。
フューチャーツアーは毎試合独特の試合形式を採用している。今大会は各組、プロ2人に地元出身の学生アマチュア1人の3サムでプレー。石川は平本穏、瀬戸内高1年の唐下明徒と回った。すでに177㎝と将来有望な大型アマは「どこを見ても人(ギャラリー)しかいなかった」と普段と違う空気に圧倒されながら、「1Wをしっかり振って、石川遼プロに飛距離で勝つことを目標にした。何ホールか勝ったところがありました」と思い切りよくラウンド。「(石川の)ショットも見られたし、人との接し方も勉強になりました」と話した。
石川は今年、選手会会長として2年目のシーズンを迎えている。「自分だけではなく、メディアでなかなか取り上げられなくても、いろんな活動をやっている選手は他にもたくさんいる。協力し合いながらコツコツ続けたい。つながることで良いものを作れればいいなと思う」と今後も活動を継続する意思を示した。
一方、いちプレーヤーとしては好成績につながる材料探しに必死だ。今季は1Wをキャロウェイゴルフの『エピック フラッシュ サブゼロ』に新調したのとともに、バックフェースに「APEX MB」と刻印されたマッスルバックタイプのアイアンを1月「SMBCシンガポールオープン」から使用している。「キャビティからマッスルに替えて、フェースの長さも違う。ただ、ドライバーとアイアンのマッチングも良いと感じている。もう少しかな、という感じです」
次戦は前年大会で5位に入った欧州とアジアの共催競技「メイバンク選手権」に21日(木)から出場予定。東南アジアでブラッシュアップする作業に集中する。(広島県廿日市市/桂川洋一)