ハワイから強行軍 副会長・今平周吾はプロアマ戦にも登場
◇国内男子&アジアンツアー◇SMBCシンガポールオープン 事前情報(16日)◇セントーサゴルフクラブ (シンガポール)◇7403yd(パー71)
前週の米ツアー「ソニーオープンinハワイ」に出場した日本勢7人のうち、今平周吾、池田勇太、稲森佑貴、星野陸也の4人がシンガポールでの日本ツアー開幕戦に出場する。長距離移動を強いられたが、それぞれ疲れを見せることなく急ピッチで調整に励んだ。
14日(月)の午前11時にハワイをたち、成田を経由して16日(水)の深夜3時にホテルに到着したというのは、日本勢最上位の通算8アンダー33位で終えた今平周吾だ。「疲れているんでしょうけど、あんまり感じない」と、1時間ばかりの睡眠で朝6時にコース入った。ツアーのルールでプロアマ戦への出場は断ることもできたはずだが「間に合うし、(選手会)副会長なのでそういうのはちゃんとやった方がいい」と強行出場した。
今月8日にマスターズへの出場が決まったが「できれば世界ランク50位以内に入ってマスターズに出たい」という目標は変わらない。週末に残れば、2017年マスターズ覇者のセルヒオ・ガルシア(スペイン)との同組もあり得るが、「なかなかそういう選手と回る機会はないので回ってみたい」と優勝争いは望むところだ。テレビで見たガルシアのマスターズ優勝の印象はただ一言「強かった」。今週は「一日一日大事に。優勝を狙っていきたい」とはにかんだ。
同じくこの日未明にシンガポールに入った星野は「飛行機の中で考えて調整したんですけど、全然寝られなくて。でも朝8時に普通に目が覚めて意外と元気です」とコースを数ホール回ってチェックした。1年ぶりのシンガポールに「最高です。このコース大好きなんで」と大粒の汗をぬぐいながら笑顔を見せる。前年大会は予選落ちしたが、2年前の最終日にはベストスコア「67」をマークし、通算7アンダー6位で終えた思い入れのある大会だ。「ソニーオープンは予選通過が目標だったのでそれはまずクリアできた。今週は優勝争いがしたい」と目標を一つずつ上げる。
長時間移動に「おしりが痛かったです」と笑うのは稲森だ。「飛行機で寝すぎてしまって、あまり寝られてないです。でも目覚めが悪い感じではなかったです」と、こちらも疲れは感じさせない。この開幕前日はショットとパターを軽めに調整してホテルに帰って休むという。「練習ラウンドができなかったので、ぶっつけ本番みたいな感じにはなってしまいますが、一応(コースは)知ってはいるのでまだ大丈夫かな」とあすにそなえる。(シンガポール・セントーサ/柴田雄平)