日本シャフトの新製品 スチール+カーボンの世界
2018/12/09 12:00
国内男子ツアーのシーズン終盤戦、石川遼は2Iに新しいシャフトを装着した。11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」からの3試合で、日本シャフトのN.S.PROモーダスシリーズのプロトタイプを使用。全長にスチールとカーボンを組み合わせたレアなモデルだ。
黒ベースのシャフトに記されたのは「GRAPHITE On STEEL TECHNOLOGY」の文字。その表記の通り、スチールシャフトをカーボン素材のシートでコーティングした。見た目では分からないが、握ってみるとスチール特有のステップ(節)の感触が得られるからおもしろい。
石川は普段2Iにはカーボンシャフトを挿しているが、関係者によると、このモデルでは「スピン量が200から300回転上がって、飛距離を損なわずにボールを上から落とせるようになった」利点があるという。
一般的に、カーボンシャフトはスチールよりも打感がぼやけたり、安定性に劣るデメリットがある。一方でスチールシャフトは男子プロをはじめとしたヘッドスピードの速いゴルファーにとっては、重さを担保しながら硬さを出すのが難しい。そこで、互いのウィークポイントを補いながら、メリットを掛け合わせたものが今回のモデル。カーボンのボールの上がりやすさ、飛距離の出しやすさに、スチールのソリッドな打感と方向性の安定を実現した。
メーカーによれば、発売時期は未定という。