手嶋多一が22年連続で守った賞金シード喪失 新たな“現役最長”は?
◇国内男子◇カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2日目(23日)◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知)◇7315yd(パー72)
ツアー通算8勝の手嶋多一が、現役最長の22年連続で確保していた賞金シードを失った。賞金ランキング88位で迎えた今大会は通算4オーバー68位タイで予選落ち。ランク65位(出場義務試合数に達していない選手を除く)までに入れなかった。来季は14年の国内メジャー「日本プロ選手権」で得た5年シードの権利でプレーする。
今シーズンはトップ10入りなし。「ダンロップ・スリクソン福島オープン」、「マイナビABC選手権」での15位タイが最高位だった。「なかなか、うまくいかなかった一年。前半にしっかり稼げず、予選を通っても下の方だった」。記録が途切れたことについては「もう十分ですよ。26歳から50歳まで来たんですから。それに来年もおかげさまでまだ出られる」と淡々と気持ちを切り替えた。
来年はシニアツアーへのスポット参戦も考えつつ、まずはレギュラーツアーにこだわるつもり。「世代交代もある。飛距離やパワーの衰えは感じるようになった。それを補う何かが必要」と思案する。今季最後のラウンドは強風が吹き荒れた。「自分は雑にやっているなと思った。もうちょっと丁寧にやるのもテーマのひとつだと思った」と前向きに課題を口にした。
ランク71位にいる46歳の宮本勝昌も6オーバーで予選落ちし、18年連続で確保していた同シードを喪失した。19年は昨年の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」優勝による2年シードを活用することになる。「残念ですね。今はまだ終わったばかりなので、(来年のプランは)特に決まっていない」と話した。
手嶋が賞金シードを失ったことで、谷口徹、片山晋呉、藤田寛之の3人が来季、新たな現役最長となる22年連続の同権利保持者となる。(高知県芸西村/桂川洋一)