2018年 マイナビABC選手権

ウォーターショットでバーディ締め 今平周吾は2週連続Vへ望み

2018/10/27 19:22
最終18番でウォーターショットを放つ今平周吾。ピンにからめてバーディで締めた

国内男子◇マイナビABC選手権 3日目(27日)◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7217yd(パー72)

賞金ランキングトップで2週連続優勝がかかる今平周吾が「完璧でした」というウォーターショットから、バーディで締めて「67」をマーク。20位から5位タイに浮上し、首位と4打差の通算8アンダーで最終日を迎える。

17番で1mにからめてバーディを奪い、最終18番を迎えた。フェアウェイから209ydを4番アイアンで狙った2打目は、グリーンに届かず手前の傾斜にキャリーし、ビーチバンカーに転がり落ちた。ボールは半分ほど水に浸かっていたが、迷いなくSWを手にしてアドレスを取った。

ピンまでは30yd。今週の開幕前に練習はしなかったが、2年前の事前ラウンドで試したイメージは残っていたという。「フェースを開いて上から打ち込む。普通のバンカーと変わりません」。ボールは水しぶきとともに高々と上がり、ピン奥1mにピタリ。2008年大会の最終日に石川遼が同じ位置から脱出に成功し、プロ初優勝を飾ったシーンをほうふつさせる会心の1打でバーディをもぎ取った。

石川遼がプロ初優勝を決めたウォーターショット

今週は深いティフトン芝のラフを警戒する選手が多い中、今平は「(グリーンの)近くにいったほうが2打目の曲がり幅が少なくなる」と積極的に1Wを使用。2日目のフェアウェイキープ率は30%を下回ったが、この日は「置きにいこうとして緩んでいたので、振り切る感じにしたら安定した」と57%に改善した。

「いいラウンドだった。トップとは差があるので、あしたも攻める気持ちでいきたい」。観衆を沸かせたスーパーショットが、逆転劇への布石となるか。(兵庫県加東市/塚田達也)

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