左のミスは良い兆候!? 石川遼は朝イチOBから5連続バーディ
◇国内男子◇ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 初日(18日)◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉)◇7119yd(パー71)
石川遼は「68」でまとめ、首位と3打差の3アンダーの8位タイで発進した。出だし2ホールで3打落としながら、その後はこの日最多タイになる7バーディを奪った。苦手意識のあるコースでカムバックし「袖ヶ浦で必要とされるプレーはできた」と振り返った。
片岡大育、稲森佑貴と同組で午前9時10分にインから出た。「朝は体が硬かった」と10番でティショットを左に出してOB。ダブルボギー発進とすると、11番でも第1打を左に曲げ暫定球を放った。ボールを見つけ2連続OBは回避したが、ボギーをたたいた。
2ホール続けて不安定なティショットとなったが、不調時に出る右とは逆方向に飛び「ここ5年間、最初のティショットのミスで左に曲げることはほとんどなかった。調子の良かった時期に左が多かったけど、最近ではすごく珍しいミス」と述べた。「スイングは良い方に向かっていると思う。バックスイングが浅くなっていて、昔から左へのミスのときは、体にキレが出てくれば大丈夫という感覚はある」と修正に時間を要さなかった。
ピン上6mを決めた13番で初バーディを奪い、その後2ホール連続でロングパットを沈めた。例年より速さの出たグリーンを「パターでうまくカバーできた」。平均パット数は全体1位の1.5だった。16番(パー5)を着実に獲ってバーディをつなげると、231ydの17番(パー3)ではアゲンストの風の中「ラッキーだった。5mについても100点と思えるけど、ホールインワンと同じくらい奇跡的」と2Iでピン1mにからめて5連続とした。
後半も1つ伸ばし「アイアンの方向がもう少し合ってくると納得できる。パットでカバーしたけど、そのあたりが伸びしろ」と話した。1ケタ順位発進は、優勝を争い3位に終わった6月の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」以来で今季4度目。「正確性が求められるコースで勝てれば自信になる。それを目指したい」と2日目以降を見据えた。(千葉市緑区/林洋平)