首位発進の藤田寛之 自己評価は「120点」
◇国内メジャー◇日本オープンゴルフ選手権競技 初日(11日)◇横浜カントリークラブ(神奈川)◇7257yd(パー71)
ツアー通算18勝の藤田寛之が8バーディ、1ボギーの7アンダーとし、首位で初日を終えた。「64」というスコアを「120点」と自己採点。「最近の自分の調子では出るようなスコアじゃない。想像していなかった」と振り返った。
4番(パー5)で3打目をバンカーから1.2mに寄せバーディを奪うと勢いに乗り、6連続バーディを奪った。8番で奥4mのバーディパットを決め5連続とすると、「これ、どこまで続くんだろうと思った」という。9番で1mにつけ、「29」として前半を折り返した。「(ハーフ「29」は)経験はあるとは思うんですけど、10数年ぶり。(最近は)連続バーディすら、なかなかなかった」。後半も1つ伸ばし「64」とした。
藤田は、この日の好スコアの要因として2つ挙げた。ひとつは9月「東海クラシック」の前から行う芹澤信雄によるスイングチェックだ。「毎週のように見てもらい、むかし弟子入りしていたころのようにかなりしつこく聞いている」という。左に大きくフックするミスが「かなり減ってきている」と成果はすぐに出て、手応えを感じている。
もうひとつは、パッティングの練習をかつてやっていた「ティを2本差してそのゲートを通過させる」方法に戻した点だ。「最近はストロークを気にしていたが、目線や打ち出したい方向に意識を持っていくように変えた」ことで、この日の23パットにつながったという。
現在の藤田にとって、日本オープンは「出られてほっとしている」という状態だ。「ツアーでの自分の位置やゴルフの内容でだいたいわかる」とタイトル争いには期待していない。
「自分なりの戦い、苦悩、挑戦し続けられている幸福感は感じている」とする49歳は、来年の6月に50歳の誕生日を迎えればシニア参戦が可能になる。「自分の思いとしてはまだレギュラー。もう数年がんばりたい。優勝トロフィをみなさんにお見せできるような活躍がしたい」と最後に本音をもらした。(神奈川県横浜市/柴田雄平)