2018年 セガサミーカップ

“ハンパない” 元祖は日本の男子ゴルフ界にいた?

2018/07/07 20:30
優勝に王手をかけたキム・ヒョンソン(左)。最終日は久々にあのフレーズが聞けるか

◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 3日目(7日)◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178yd(パー72)

ロシアで開催中のサッカーワールドカップのコロンビア戦(6月19日)で大迫勇也選手が決勝ゴールを決め、日本中に一躍広まった『大迫半端ないって』のフレーズ。実は国内の男子ゴルフツアーにおいて、これほど有名になる前から“ハンパない”を愛用してきた選手がいる。通算8アンダーの首位で最終日を迎え、3シーズンぶりの優勝に前進したキム・ヒョンソン(韓国)だ。

日本を主戦場に変えた2009年当時は言葉がまったく分からず、少しでも早くツアー選手たちと溶け込むため、日本人の先輩プロたちに「いいフレーズを教えて欲しい」とお願いしたという。周囲も面白半分にいろいろな言葉と意味を伝える中で、「いい感じだな」と “ハンパない”を頻繁に使った。

いまでは日本語がすっかり上達して細かいボキャブラリーまで身につけたキムだが、確かに数年前の取材時には「ショットがハンパなかったです」などと多用していた。最近では「使う場面がなかったから」と使用を控えていたが、ツアー仲間からは“なんで言わないの?”などとからかわれているそう。「これからは言っていきたいと思います」と、今後は流行りに乗っていくつもりだ。

このまま逃げ切り優勝となれば、15年「トップ杯東海クラシック」以来となる久々のタイトル。「ヒョンソン半端ないって!」。実現したときにかける祝福の言葉は、これで決まりだ。(北海道千歳市/塚田達也)

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