2018年 中日クラウンズ

石川遼は今季初のノーバーディ 勝ち切れない週末のデータ

2018/04/29 17:07
週末に後退した石川遼。今季初勝利が待たれる

◇国内男子◇中日クラウンズ 最終日(29日)◇名古屋ゴルフクラブ 和合コース(愛知)◇6557yd(パー70)

7アンダー8位で最終ラウンドを迎えた石川遼は今季初の1ラウンドでバーディなし、6ボギーをたたいて「76」とし、通算1アンダーの28位タイでフィニッシュした。5位タイで進出した決勝ラウンドで後退。2016年の「KBCオーガスタ」以来となるツアー通算15勝目になかなか手が届かないでいる。

4打差で首位の背中を追った石川は、スタートホールの1番でいきなりボギー。その後もショットが安定せず、ボギーを重ねた。16番で得た2mのバーディチャンスも活かせず、初日からダブルボギー2つ、ボギーを1つたたいた最終18番はこの日も“鬼門”になった。左サイドの深いフェアウェイバンカーを避けた、フェード狙いの1Wショットは右サイドのOBゾーンに飛び込み、締めくくりはこの日6つ目のボギーとなった。

「難しいホールでティショットが左に曲がって苦しんだ。まだ右への怖さが抜けきっていない。必要以上に(ボールを)捕まえにいっている」と、昨秋から続くスイング構築は道半ば。今季の国内外ツアー出場6試合(2月の欧州ツアー「メイバンク選手権」を含む)で、予選12ラウンドの平均スコアは「68.33」ながら、決勝10ラウンドでは「70.6」に下がる。待望の1勝へは、週末の好プレーがかかせない。

次週のツアー外イベント「ザ・レジェンドチャリティプロアマ」(千葉・麻倉ゴルフ倶楽部)を挟み、5月10日(木)開幕の「日本プロゴルフ選手権大会」(千葉・房総カントリークラブ 房総ゴルフ場)に6年ぶりに出場する。「最後もボギーだったが、自分では『なるほど、こういうことか』と思うところもある。いい方向に行ってくれればいい」と鍛錬を続けてく。(愛知県東郷町/桂川洋一)

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