2018年 パナソニックオープン

同級生・小平智の快挙 薗田峻輔は「素直に喜べた」

2018/04/18 18:26
同級生、小平智の快挙を素直に喜んだという薗田峻輔

◇国内男子&アジア共同主管◇パナソニックオープン選手権 事前情報(18日)◇茨木カンツリー倶楽部・西コース(大阪)◇7343yd(パー71)

アメリカから届いた同級生・小平智の快挙に、薗田峻輔は「素直に喜べた」と笑みを浮かべた。「RBCヘリテージ」での日本人史上5人目の米ツアー優勝。「あいつのショットの凄さもわかっている。あの正確なショットがあれば通用するっていうことを証明してくれた。自分も同じようなショットがあれば…」。悔しい感情がわく以前の問題だった。

アマチュア時代、そしてプロに入ってからも薗田は小平の先を走ってきた。プロ初勝利は2010年。小平はその3年後の2013年。だが、13年の2勝目以降に調子を落としていった薗田とは対照的に、小平は着実に6勝まで積み上げた。

昨シーズン、賞金ランクは小平が2位。薗田は第2シードの67位。次週「中日クラウンズ」に出場する小平から「勝負だな!」とメッセージが届くと「あほか」と返した。自分の状態は、誰よりも自分自身がわかっている。「去年の終盤は苦しかったけど、いまはゴルフに対して前向きに向き合えている」というのが精一杯だ。

先月は「日本プロゴルフ選手権大会」(5月10日開幕・小野東洋ゴルフ倶楽部)の予選会に出場した。4人に1人ハウスキャディがつく方式。過去の実績から「なんでここにいるの?」と周囲が違和感すら抱くような環境の中、「しみじみゴルフをしていました」と苦笑い。それでも一次予選、決勝大会ともに1位通過で本戦出場権をつかみとった。

選手会の副会長職も今年で4年目。会長の石川遼を支えながら「(会長の)疑似体験をしている感じ」と裏方仕事にも精を出す。ツアーの成り立ちがわかるからこそ「日々感謝をしながらやっています」と、この場にいることのありがたみを痛感する。

今シーズンもまだ3戦連続で決勝ラウンドに進めていないが、「生涯、大器晩成で頑張ります。背中じゃ自分のゴルフは語らせない」と前を向く。「仕事だし、好きなゴルフのはずだから――」。(大阪府茨木市/今岡涼太)

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