2018年 東建ホームメイトカップ

1ラウンド5バーディ 石川遼の新たな目標

2018/04/11 18:36
石川遼は開幕前日のプロアマ戦で最終調整を行った

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 事前情報(11日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7081yd(パー71)

日本男子ツアーは12日(木)、「東建ホームメイトカップ」で今シーズンの第3戦、1月のアジアシリーズを経て国内開催の初戦を迎える。石川遼は前週、ツアー外競技の「千葉オープン」と「岐阜オープンクラシック」(いずれも2日間競技)で連勝して会場入りした。

会場の東建多度カントリークラブ・名古屋は石川にとって、2008年にプロとして最初にツアートーナメントを戦った場所。2年前にテレビ解説者として当地を訪れたが、試合を戦うのは2012年以来6年ぶりとなる。9日(月)から「グリーンのマウンドの大きさや、傾斜の方向が思っていたのと違うところもある」と当時の記憶とすり合わせながらコースチェックを行った。

昨秋から続くスイング改良は「まだ道半ば」。地区オープンで残した最高の結果には目もくれない。「長期的な目標は世界ランキングを今までの最高(29位=2009年11月29日付)を超えられるようにしたい」というターゲットを掲げながら、「バーディ数では誰にも負けたくない」と意欲を語った。

今年は所属先のカシオ計算機との協力により、今週以降のツアー大会(および海外メジャー)で、1バーディ(イーグルなど含む)を獲得するごとに1台ずつ、同社製の電子辞書を全国の小学生にプレゼントする企画を立ち上げた。

日本ツアーで過去、石川が最もバーディ(イーグル)を決めたのは賞金王を戴冠した2009年。22試合84ラウンドで計371(バーディ356、イーグル15)、1ラウンドあたり「4.42」を記録した。今年は「平均で4つ獲るのが目標だが、それは自分の中で最低限のライン。毎日の目標としては5つ獲りたい。これは今まで掲げたことのない目標」と話した。

選手会長としての業務もいよいよ本格化。多忙な日々が始まったが「自分の中ではメリハリがついた。スーツを着る時間が長くなったけれど、切り替えがはっきりした」と前向きに捉えている。「『練習ができなくて大変でしょう』といったことも言われるが、そういうものを払拭したい。『これなら心配ない』というゴルフを作りたい」。コース内外でリーダーとしてツアーをけん引する。(三重県桑名市/桂川洋一)

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