野球選手もタレントも 男子ツアーに出場した“変わり種”選手たち
◇AbemaTVツアー◇Novil Cup◇Jクラシックゴルフクラブ(徳島県)◇7206yd(パー72)
国内男子下部AbemaTVツアーの開幕戦は、2日目の3月31日(土)に大会史上最多となる1631人のギャラリーを動員した。主催者推薦で出場した横峯さくらの組には連日300人ほどが続き、地元ゴルフファン集客に大きく貢献した。
約1カ月前に主催者から出場オファーを受け、急きょ決定した横峯の出場。日本ゴルフツアー機構(JGTO)によると、出場規定に沿う実績がないツアーメンバー外のプロ推薦選手は、JGTOが過去の実績などをもとに審議を行い、承認の可否を決める。横峯は「JGTOが認めたもの」の資格で出場。アマチュアもJGTOの承認が必要となり、過去には承認を得られなかった例もあった。
横峯以前には、宮里藍、ミッシェル・ウィら6人の女子ゴルファーが男子ツアーに出場したほか、元プロ野球選手やサッカー選手、タレントなどが推薦でツアー参戦し、大会の話題をさらうことも多かった。以下に国内外での主なレギュラーツアー出場例を挙げてみた。
■他競技の元プロスポーツ選手
・大久保博元さん(デーブ大久保/元プロ野球選手)
2002年「ダイヤモンドカップ」でツアーデビュー。ファーストQTを突破した01年にツアープレーヤーに転向した。出場12試合はすべて100位台で予選落ち。ツアーベストは最後の出場となっている06年「東建ホームメイトカップ」の「72」。
・桑田真澄さん(元プロ野球選手)
2012年「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙」1試合に出場。初日に2バーディを奪う見せ場を作ったが、通算19オーバーの134位で予選落ち。
・立浪和義さん(元プロ野球選手)
桑田さんと同じ2012年「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙」でツアーデビュー。2日間でバーディは1つにとどまり、通算26オーバーの135位で予選落ち。
・礒貝洋光さん(元プロサッカー選手)
元サッカー日本代表のミッドフィルダーが、1999年「スーパーマリオよみうりオープン」に推薦出場。通算16オーバーの137位で予選落ち。
■タレント
ものまねタレントの布施辰徳さんは、ファーストQTを突破した2002年にツアープレーヤーに転向。2003年「東建ホームメイトカップ」から06年「サン・クロレラクラシック」まで8試合に出場し、すべて予選落ち。
■海外でツアー出場した他競技のスターたち
・アンドリー・シェフチェンコ(元サッカーウクライナ代表)
世界を代表するフォワードとして活躍したアンドリー・シェフチェンコさんが、2013年9月にウクライナで開催された欧州下部ツアー「ハリコフ・スーペリアカップ」に出場。通算26オーバーの121位で予選落ち。
・ステフィン・カリー(NBA)
2017年8月の米下部ツアー「エリー・メイクラシック」に、全米プロバスケットリーグ(NBA)の現役スター選手であるステフィン・カリーが出場。世界的な注目を集める中、通算8オーバーの148位で予選落ち。
・トニー・ロモ(NFL)
ナショナルフットボールリーグ(NFL)で名クォーターバックとして活躍したトニー・ロモが、2018年3月の米国PGAツアー「コーラルズプンタカナリゾートクラブ選手権」に出場。通算15オーバーとして132位の最下位で予選落ち。