池田勇太は快進撃のマレーシアからシンガポールへ
◇国内男子&アジアンツアー◇SMBCシンガポールオープン 事前情報(16日)◇セントーサゴルフクラブ (シンガポール)◇7398yd(パー71)
池田勇太は、マレーシアで行われた前週の欧亜対抗戦「ユーラシアカップ」で2018年を始動。アジア選抜の一員として気を吐き、3連勝をマークした。シングルマッチでロス・フィッシャー(イングランド)を破った最終日の夜、クアラルンプールから空路でシンガポールに入り、週明けに調整を開始した。
15日(月)から2日続けて9ホールをラウンドし、上々の調整ぶりをうかがわせる池田。「日本を出る前に風邪をひいちゃって。行く前になんとか治してから本調子になったから良かった」というマレーシアでの戦いは、個人的な快進撃には満足せず「それよりもチームが負けたのが悔しいかな…。勝てそうだったから、勝ちたかった。そのために俺も戦ったから」と言い、黙々とラウンドを続けている。
前年は、2試合続けて予選落ちした日本ツアーのアジアシリーズ。「まあ、それはもういいですよ」と、あっさり振り返る様子にも状態への充実感を漂わせる。高弾道のアイアンショットを連発し「(同じコースでも)年々、打っている感じは変わってきている。今年はまた違う気持ちで臨めると思う。パッティングも昨年より良いんじゃないかな」と話した。
世界ランキングは松山英樹に次ぐ日本勢2番手(現在36位)を昨年9月からキープし、4月の「マスターズ」に2年連続の出場を決めている。「もちろんマスターズもあるけれど、それだけじゃなくて、ひとつひとつの試合で良い内容を作りたい」と、昨年味わった国外での悔しさを晴らそうと意欲満々。「今年は海外で一旗あげたいという気持ちが自分にもある」と視線を高く保ってプレーする。(シンガポール・セントーサ/桂川洋一)