小平智と初キャディの古閑美保 夫婦タッグでMVP
◇国内ツアー対抗戦◇Hitachi 3Tours Championship◇グリッサンドゴルフクラブ(千葉県)◇3658yd(JGTO)、3496yd(PGA)、3206yd(LPGA)=9ホール(パー37)
夫婦でつかみとった2年連続の栄冠だ。夫人の古閑美保を初めてキャディに起用した小平智が、今平周吾と組んだ午前のフォアボールを1位タイ、午後のフォアサムを1位とし、計4.5ポイントを稼いでJGTOチームの勝利に貢献。2年連続3回目のMVPに選出され、アツアツぶりを見せつけながら夫婦で記念写真に納まった。
「こういう、お祭りの感じなので楽しくできました。試合だとピリピリしているから、喧嘩になって無理だと思う」と小平。ラウンド中は今平を交えて談笑する場面も多くみられ、和気あいあいとしたムードの中で抜群のチームワークを見せつけた。
キャディの経験はゼロながら、「こういう大会だったし、楽しそうだったから」と古閑からオファーを出したという。ファーストステージの最終9番では、小平が約13mのバーディパットをねじ込むと喜びを爆発。「やっぱり感情が入っちゃって。嬉しかった」(古閑)とカップからボールを拾い上げると、バンザイをしたままクルリと一回転し、ギャラリーの盛り上がりはピークに達した。「私がいかにキャディに向いていないかよく分かったけど・・・楽しかったね」と笑い、隣にいる夫に目を向けた。
ツアーの全日程は終了したが、世界ランキング49位につける小平には、年内50位入りが条件となる来年4月「マスターズ」の出場権をかけた争いが待っている。14日(木)から開幕するアジアンツアー「インドネシアマスターズ」に向けて、あす月曜日にフライト予定。同日に発表される最新世界ランクの動向を見て、「(50位から)漏れたら出るし、入っていれば出ないと思う。準備だけはしておきます」という。2018年の初戦は、米国ツアーの「ソニーオープンinハワイ」(1月11日~)を予定している。(千葉県成田市/塚田達也)