2017年 ダンロップフェニックス

平均飛距離は83人中76位 それでも稲森佑貴は「ガツガツ行く」

2017/11/17 19:20
飛距離よりも正確性。稲森佑貴が2打差の4位に浮上した

◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 2日目(17日)◇フェニックスカントリークラブ(宮崎) ◇7027yd(パー71)

リーダーボードの上位にひしめく飛ばし屋たちを大砲にたとえれば、稲森佑貴は正確無比な狙撃銃といったところ。この2日間、平均飛距離は257ydで83人中76位だが、フェアウェイキープ率は85.71%で堂々1位。黒松林を縫うように、きょうも5バーディ、ノーボギーとスコアを伸ばし、通算7アンダーの4位とした。

「林もそうだけど、ラフにもあまり入れたくない。(フェアウェイに)傾斜があるところは、狙い目をしっかり定めないと、ちょっと油断したらすぐ深いところにはまってセカンドが困難になる」と集中する。

アドレスでは「体がまっすぐ構えられているか。目標に対してフェースがまっすぐ向いているか。構えたときにフェースが被っていないか、開いていないか」と順々にチェックしていく。この日、同組で回った石川遼から「まずパターグリップで握ってから、インターロッキングに握り直している」と昨年終盤に指摘されるまで、自分がそうやっていることにすら気付かなかった。

本当は少し違う。「まず、両手で合掌するような感じ。左手のひらと右手のひらで挟むような感覚で握って、構えて自分が納得いくポジションが見つかったら、そのままインターロッキングに入っていく」と、正確なアドレスポジションを見つけるための一連の流れが、自然とそういう動きになっていた。

地元は鹿児島。宮崎とは隣県で、今週は応援の声も多い。先月、堂々と交際宣言をした彼女も、応援に駆けつけている。「去年、一昨年と2年連続予選落ちをしちゃったので、今年こそいいところを見せたいと思う。(上位の飛ばし屋たちは)特に意識はしないけど、同じステージで戦っているゴルファーとして、頑張って勝ちたいという気持ちがある。プレーの中ではガツガツ行く」と、薩摩隼人は勇猛果敢に攻めていく。(宮崎県宮崎市/今岡涼太)

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