2017年 太平洋マスターズ

石川遼は風邪で必死のプロアマ戦 インタビューはキャンセル

2017/11/08 17:13
体調不良に悩まされながら、石川遼はプロアマ戦をプレーした。右からゴルゴ松本さん、具志堅用高さん

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 事前情報(8日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7246yd(パー72)

開幕前日の恒例イベントとなっているプロアマ戦中のチャリティオークション。10番ホールのティグラウンドでマイクを向けられた石川遼は、ひどく鼻声だった。4試合連続予選落ちを喫して臨む今週は、悪条件の下でティオフすることになりそうだ。

週明けに風邪をひき、7日(火)に行う予定だった練習ラウンドは体調不良でキャンセル。発熱、頭痛、鼻水とあらゆる症状が出たため、病院に行って薬を処方してもらった。この日は気温15℃以下の寒空の下、18ホールをなんとかプレー。日本男子ツアーではプロアマ戦を欠場、または途中棄権すると、本戦に出場できないペナルティがある。無理を承知で場内を盛り上げた。

ホールアウト後にドライビングレンジで打ち込んだ石川だが、試合前のインタビューは“異例”の措置を取った。テレビの取材を断り、報道陣には関係者を通じてコメントを出した。

現在の体調について「薬は飲んでいますが、まだ熱が下がっていないので決して本調子とはいえません」と状態を説明。10月の国内ツアー復帰後、不振が続く。「課題の完成度はまだまだ。40%程度ですが、徐々に良くなっていると思います。きょうのプロアマ戦ではドライバーの調子が良かったので、試合でどのくらいの精度でできるか楽しみです」とした。

同大会では2010年、12年大会で優勝。11年大会では17番(パー3)でホールインワンを記録した記憶も残る。「3勝目を目指して頑張りたいです。良いゴルフができれば優勝するチャンスはあると思うので全力で頑張ります」と結んだが、まずはコンディションが大きな問題だ。(静岡県御殿場市/桂川洋一)

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