「僕らが頑張ると盛り上がらない」練習しない49歳、手嶋多一が1打差2位
◇国内男子◇HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 2日目(3日)◇PGMゴルフリゾート沖縄 (沖縄)◇7005yd(パー71)
手嶋多一が5バーディ、ノーボギーの「66」でプレーし通算7アンダーで1打差の2位。2015年の「~全英への道~ミズノオープン」以来となる9度目の優勝へ好位置につけた。
「前半はティショットがシビアなので慎重にいき、後半はもうボギーでいいやと思ったのが、バーディになるラッキーなパットがあった」と13番(パー3)、15番で沈めた5mのバーディパットを振り返った。後半インはわずか10パットと小技が光った。
ツアーデビューは1994年の「ミズノオープン」。49歳の大ベテランは現役を長く続ける秘訣について「練習しないことですね。あとケガもしない。目立たない」と笑った。スタート前の約1時間前に会場入りし、ティオフ前の練習場で過ごす時間もわずか。ホールアウト後もそのまま車に乗り込んだ。「ホテルの部屋でパターの練習をするぐらいです。神経質なので練習をやりすぎると疲れるんです」。マッサージも受けず、風呂も短い。午後8時にはベッドに入り、午前2時には起床するリズムを守る。
先週の「マイナビABC選手権」では、同じミズノプロスタッフである27歳の小鯛竜也が優勝したが「もっと若い人たちに頑張ってもらわないといけない。僕らが頑張ると盛り上がらないので。とはいえ若い人が頑張っていると僕らも刺激になる」と表情を引き締めた。
プロ初Vは「ファンケル沖縄オープン」(1999年)と沖縄との相性もいい。「どうしようということもありませんが、そのホール、そのホールでやっていくしかない。難しいコースなのでなるべくボギーを打たないようなゴルフでやりたい」と達観した表情で決勝ラウンドを見すえた。(沖縄県恩納村/玉木充)