2017年 ブリヂストンオープン

髪を切った石川遼 1W向上のために「3W中心の攻め」

2017/10/18 19:00
石川遼、髪切りました

◇国内男子◇ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 事前情報(18日)◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉)◇7119yd(パー71)

前週の「日本オープン」で予選落ちした石川遼はその翌日の14日(土)、長くなった後ろ髪を20cmほど切った。「今年は伸ばそうかなと思っていたんですけど…。すごく絡まるようにもなっていて」。不甲斐ない成績に終わった自分を戒めるためではないが、気分転換は功を奏し、夫人を含めた周囲からは「こっちの方が全然いい」という声が飛んだという。

米ツアーの出場権を失い、国内に復帰して2試合目となる今週。開幕前日の18日(水)は、久々にサンバイザー姿で登場した。インパクト時に手元が浮くスイングの悪癖が気になっている。前週は初日を終えてすぐにとりあえずの突貫工事で修正を試みたが、完治への道は「長くかかりそう」と覚悟しており、前週から約2000球を打ち込んでいる。

この日も18ホールの練習ラウンドを終えた後、ドライビングレンジに2時間以上、居残った。「1Wを除くほかのクラブのスイングにそこまでの問題はない。今は1Wを、パターを除く12本の流れに近づけていくことが自分のやるべきこと」だという。1Wと3Wを1球ずつ交互に打つシーンもあり、クラブのセッティングにも変化を加えた。今年初旬に使い始めた1W(キャロウェイゴルフ
GBB エピック スター ドライバー
)を、愛用する3Wと同じシリーズ(キャロウェイゴルフ XR 16 ドライバー)にスイッチ。「3Wのように1Wを打つことがテーマ」と見定めた。

コースマネジメントでも今週は「むやみに1Wを振ることはしない」と決め、3W中心のティショットを組み立ての軸にする。6年ぶりの出場となる今大会は、同コースで開催された1974年から昨年まで42年間の実績から言っても、飛距離にものをいわせて攻略するタイプのコースではない。特にバックナインで1Wが必要と言えるのは16番、18番(いずれもパー5)くらいだ。

「そこはラッキーだと思う。いろんなタイプの選手が勝っているコースなので」と、しっかり自分自身にも言い聞かせ、今やるべきことを見極めてプレーする。(千葉市緑区/桂川洋一)

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