2年前とは様変わり 17歳・中島啓太はカラダもゴルフも成長中
◇国内男子◇アジアパシフィック ダイヤモンドカップ 初日(21日)◇カレドニアン・ゴルフクラブ (千葉)◇7100yd(パー71)
海外勢を含めた15人のアマチュアのうち、最上位で滑り出したのは17歳の中島啓太(代々木高2年)。序盤の11番でダブルボギーをたたきながらも7バーディ(1ボギー)を量産して「67」とし、4アンダー8位タイの好位置で初日を終えた。
その名を馳せたのは、当時15歳で決勝戦まで勝ち残った2015年「日本アマチュア選手権」。マッチプレーの決勝戦では、当時17歳の金谷拓実(現・東北福祉大1年)との“最年少優勝対決”で惜しくも敗れた。
久しぶりにじっくりと17歳を眺めて驚いた。当時は細身で小柄な印象だったが、身長177cm、体重70kgのガッシリした体格になっていた。ちょうど成長期の真っ盛りとあり、「1年前は173cm、65kgくらいだった」という。2年ほど前から変わり始めたという声も、すっかり大人びた低音ボイス。2015年から所属するJGAナショナルチームのトレーナーの指導のもと、ハードなトレーニングにも目覚め、「パワーがついて、攻め方も変わってきた」と厚みが増した胸を張る。
2016年からストローク競技に変わった今年8月の「日本アマ」では優勝スコアに1打届かず、大会2回目の2位フィニッシュ。以降は慢性的に抱える腰痛が悪化して競技から離れたが、復帰戦となった前週のJGA派遣競技「デュークオブヨークヤングチャンピオンズトロフィー」(9月12日~14日/英国)を2位で終え、手ごたえを得て帰国した。
来季のプロツアー出場を目指して5月からはじまるファーストQT(一次予選会)を受ける考えもあったが、体力不足やケガの多い体質を不安視して見送った。トレーニングへの意識を高めたのも、プロの世界で戦うための肉体を作り上げるため。大学進学を視野に入れながら、プロとなる準備をじっくり整えていく構えだ。(千葉県横芝光町/塚田達也)