2016年 ダンロップフェニックス

60歳、尾崎直道が語る兄・ジャンボの「重大局面」

2016/11/20 18:51
60歳の尾崎直道は今季4回目の予選通過。兄・ジャンボに何を思う? ※初日撮影

◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 最終日(20日)◇フェニックスカントリークラブ(宮崎) ◇7027yd(パー71)

今年5月に60歳になった尾崎直道が、レギュラーツアーの今季自身ラストゲームを通算8オーバーの60位タイで4日間完走した。日本ゴルフツアー機構によると、今大会で60歳184日での決勝ラウンド進出は、兄の尾崎将司(2010年/63歳299日)に次ぐ2番目の年長記録になった。

2015年4月にはレギュラーツアーからの撤退を示唆していたが、今季もシニアツアーを掛け持ちしながらレギュラーツアー8試合に出場。今大会を含めて決勝ラウンドに4回進み、「今の自分のゴルフ、体調からすれば十分。4つ通ったことには満足している」とうなずいた。来季のレギュラー参戦については「正直、年々迷うよね。オレじゃあ予選を通るのが精いっぱい」と話し、レギュラー参戦への意欲に対して体力が追いつかない状況を嘆く。

一方で、兄のジャンボは今大会第2ラウンドのプレー途中、腰痛により今季9回目の棄権。「重大な局面に立たされている」と意味深な言葉を残し、来季構想への明言を避けたままコースを去った。

「いつ、そういう言葉を吐いてもおかしくはないよね。ジャンボがどう選ぶか、だけだと思う」と、9歳上の兄の言葉を自然体で受け止めていた直道。「オレならとっくにやめているけど、オレら凡人が思っている以上にジャンボが(レギュラーツアーで)やろうとするから。それが“ジャンボたる所以”なんだろうけどね」と続けた。(宮崎県宮崎市/塚田達也)

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