首位維持の松山英樹が怒りでクラブ折る?左手首に違和感も
◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 2日目(11日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7246yd(パー72)
松山英樹が7バーディ、1ボギー「66」で回り、通算13アンダーとして単独首位を守った。2日間トップを維持する展開にも「うまくいかない部分もありました」と、淡々と言った。序盤で左手首のケアが必要となり、万全ではなかった。さらに中盤ミスショットで怒りをあらわにし、クラブを折る場面も見られた。
異変が起きたのは4番を終えた後。橋を渡って次の5番ホールに向かう途中、飯田光輝トレーナーが松山の元に駆け寄った。1分間ほど、左腕をほぐし続けた。松山は痛みを確かめるように左手をブルブルと振った。左手首にテーピングを巻いてプレー。このホールは、パーで切り抜けた。
だが、続く6番ティに松山の姿はない。同組の谷原秀人、比嘉一貴(東北福祉大3年)がティショットを打っている間、一人離れて飯田トレーナーの施術を受けた。小走りでティグラウンドに戻ると、このホールで約50センチにつけるバーディを奪った。だが、その後も自ら腕をほぐした。
飯田トレーナーは「少し張りが出た。でもチームを組んで3年間、いろいろと経験してきたので動揺することはなかった。英樹も大ちゃん(キャディの進藤大典氏)も動揺してなかったので安心した」と話した。
13番(パー3/203yd)では、ティショットをグリーン手前のバンカーに入れると、悔しさから、使った7Iを身体の重さに任せてへし折った。「悔しくて体重を乗っけたのですが、ちょっと自分が重すぎました。次からはミスショットしても、もう少し穏やかにします」と苦笑いで反省した。
終盤5ホールで4バーディを奪うのは世界7位の実力。「いい形でフィニッシュすることができて良かった」と及第点を与えた。左手首について「健康です」と残して、会場を後にした。(静岡県御殿場市/林洋平)