中嶋常幸が世界7位の松山英樹を絶賛「どうせなら1位に」
2016/11/08 18:25
◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 事前(8日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7246yd(パー72)
中嶋常幸が、米国ツアー通算3勝目を挙げ世界ランク7位(先週6位)まで浮上した松山英樹を「超一流の仲間入りをした。別の次元の選手」と絶賛した。この日、松山と昨年11月の「ダンロップフェニックストーナメント」以来となる同組で練習ラウンドを行ったツアー通算48勝の62歳は、日本の若きエースが漂わす雰囲気に驚いた。
「堂々としている。ほかの選手にはない」。米本土で行われた今年2月の「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」で、地元の大人気選手のリッキー・ファウラーをプレーオフで破った。さらに、世界選手権シリーズ「WGC HSBCチャンピオンズ」で、日本人初制覇の快挙。「完全アウェーでも、大きな大会でも勝ったのが自信になっていると思う」と納得の表情だ。
「バックスイングのときに、あれだけ深くて、柔らかい選手はいない」と技術面も絶賛。トレーニングで体を大きくすると、同時に柔らかさが薄れる選手が多い中で、しなやかなスイングを保ち続けている松山。「世界でも松山だけ。ロリー・マキロイでも無理じゃないかな」と褒めちぎった。
かつて自身が4位になった世界ランクについては、「算出方法が当時と違うからね。私のときより上です」。1999年に変わった世界ランク制度で、日本ツアーの配分ポイントが低くなったことをもとに比べるものではないとした。さらに、「『どうせなら1位になって』と言ってあります」と世界ナンバーワンへと背中を押した。(静岡県御殿場市/林洋平)