19ホール目で前年王者下す 時松隆光の次戦は25歳差の藤田寛之
2016/07/29 17:48
国内男子のツアー外競技「ネスレマッチプレーレクサス杯」初日は1回戦16マッチを行い、第1組から出た初出場の時松隆光が、前年王者の武藤俊憲にエキストラホールにもつれ込む熱戦の末に勝利。19ホール目で2.5mのバーディパットを沈めて決着をつけ、「まさか勝てるとは思っていなかった」と“金星”を素直に喜んだ。
遠くのピンフラッグが煙るほどの強い雨が降った。前週の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」でツアー初優勝を挙げたプロ5年目は「ボールが(フェースを)滑っていた」とショットに苦心しながらも、出だしの1番から2連続アップで流れを築いた。オールスクエアに戻された中盤以降は競り合う展開となったが、最後まで1度も主導権を渡すことなく勝利。僅差の戦いに敗れた武藤も「要所でパットを入れる良いゴルフをしていた」と22歳の実力を認めた。
あすの2回戦では、同じく初出場の小林伸太郎に4&3で完勝した藤田寛之と対戦する。ツアー通算18勝、2012年には賞金王に上り詰めた47歳の大先輩。「せっかく2人きりで回れる機会。プレースタイルは僕と似たところがあると思うので、藤田さんのショットを見て今後に生かしたい」と謙虚な姿勢を保ちながら、さらなるサプライズを狙う。
一方の藤田は、「今が旬な感じの若手。自分は枯れた感じだし、どういう勝負になるのか」と得意の自虐節。「若手が相手だと変なプレッシャーがかかる。向こうは当たってくだけろ、みたいなところもあると思うし、やりにくい」と、連日となる若き刺客との対戦に警戒を怠らなかった。(北海道恵庭市/塚田達也)