2016年 ネスレマッチプレーレクサス杯

リオ五輪への“渡航費負担”へ 片山晋呉は雪辱なるか

2016/07/28 19:24
リオ五輪へカウントダウン。片山晋呉はホスト大会で弾みをつけるか ※画像は大会提供

北海道の恵庭CCで29日(金)に開幕する国内男子のツアー外競技「ネスレマッチプレーレクサス杯」。前年から3000万円アップの1億円に跳ね上がった優勝賞金に注目が集まるが、3年連続で大会ホストを務める片山晋呉の鼻息も荒い。その使い道について「明確に決まっています」と挙げたのは、男子ゴルフの開幕(8月11日~)がちょうど2週間後に迫った「リオデジャネイロ五輪」が行われるブラジルへの渡航費用だ。

片山は「せっかくだから楽しみたい」と8月5日の開会式に間に合う航空チケットを求めていたが、開幕が迫っていることもあり確保に難航。きょう28日にようやくフランクフルト経由便のファーストクラスに空席を見つけ「これで(開会式に)出られるね」と胸をなでおろした。

安堵の表情も、費用のことを考えるとちょっぴり曇りがちになる。ゴルフ派遣選手の渡航費に関して、エコノミークラスまでは日本オリンピック協会(JOC)、1つ上のビジネスクラス分までの差額は日本ゴルフ協会(JGA)内の五輪強化委員会が分担して負担するが、それ以上のグレードにかかる差額は自己負担となる。腰痛などに苦しんできた片山にとっては、長時間移動の過ごし方は選手生命にかかわるといっても過言ではないだけに、見過ごせない問題ではある。

あす初日を迎えるマッチプレーでは、1回戦の相手が4つ年上の深堀圭一郎に決まった。過去2年の計6マッチではすべて年下との対戦が続いており、「年上とは初めてなので、やりにくいのは確か」としたが、2週間前の地区オープン競技「北陸オープン」で優勝を飾るなど好調を自負。決勝戦で敗れた前年大会の雪辱戦でもある。あらゆるモヤモヤを一掃するのは、今週のホスト優勝にほかならない。(北海道恵庭市/塚田達也)

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