リオへの思いと家族の反対 宮里優作の葛藤
2016/07/06 19:39
世界ランクで日本勢の5番手にいる宮里優作の周辺が、にわかに騒がしくなってきた。現時点で2枠が得られる8月「リオデジャネイロ五輪」の日本代表争いで、1番手の松山英樹、2番手の谷原秀人が不参加の意向を示しており、今週の国内メジャー「日本プロ日清カップ」の結果次第では出場権が降りてくる可能性があるからだ。優勝が最低条件という状況だが、気持ちの準備は出来ている。
「未知数だし、怖い部分はある。でも、行かないよりは、行って後悔した方がいい」。リオ五輪の出場意志を問われた宮里は、前向きな思いを語った。「使命感ですね。せっかくゴルフが五輪に入ったし、行っただけでゴルフ界に良い影響が出る可能性もある」。
だが、家族の思いは複雑だ。「かみさんは安全上行って欲しくないと言っているので、家族会議をしないとダメですね」と苦笑い。「絶対に嫌だと言ったら考え直さないといけないけど…」と言葉を濁した。
現時点では杞憂に終わる可能性もあるが、選手会長は「(もし上位の人が断って、さらに)自分が断ったら、他に出る人はいないかもしれないから」と、最後の砦となる気持ちも固めている。(北海道安平町/今岡涼太)