2016年 レオパレス21ミャンマーオープン

ブレークなるか 永野竜太郎が味わってきた負けのパターン

2016/02/05 21:03
豪快なショットも魅力のひとつ。永野竜太郎がリーダーボードを駆け上がった

初優勝が待たれる男のひとりだ。ミャンマーのロイヤルミンガラドンゴルフ&カントリークラブで開催されている国内男子ツアーとアジアンツアーの共同主管競技「レオパレス21ミャンマーオープン」2日目。1アンダーの64位タイから出た永野竜太郎が1イーグル6バーディ、1ボギーの「65」を叩き出し、通算8アンダーの14位タイに浮上した。

値千金のイーグルだった。「カットラインが頭にちらついたけれど集中していこうと思った」という前半のインコース。折り返しの18番(パー5)、永野は残り248ydの2打目を5Wで2オンさせると、右サイドから10mのパットをねじ込んだ。「1.5mくらい曲がるフックライン。(2パット)バーディでいいやと思ったけれど。イーグルで楽になってそのままいけた」。後半は4mを沈めた最終9番を含めて4バーディ(1ボギー)。トップとは4打差、日本勢では2番手につけた。

今大会は現地のハウスキャディにバッグを任せる予定だったが、腰痛で急遽欠場した今平周吾に帯同していたプロキャディの小岸秀行氏を、この東南アジアの地で“スライド起用”することに。ハウスキャディがコース知識に乏しいという不満もささやかれる中「いい運があります。助けられている部分が多い」と急造タッグを喜んでいる。

27歳の大型プレーヤーは、シード選手になって未勝利のまま4年目のシーズンを迎えた。「おととしは試合の最初が良くてだんだん落ちるパターンが多かった。去年は決勝で巻き返しても“まくり足りず”に終わることが多かった」。この2年で、どちらの“負け”もたくさん味わった。

「やれることをやって、結果を気にせずに。チャンスが来たときに勝てる準備をしたい」と大口は叩かず、足元を見つめるタイプだが、周囲の期待はいよいよ大きい。(ミャンマー・ヤンゴン/桂川洋一)

2016年 レオパレス21ミャンマーオープン