2015年 ブリヂストンオープンゴルフトーナメント

40yd差の屈辱で…小田孔明が筋トレを開始

2015/10/21 18:04
小田孔明をハードトレーニングに目覚めさせたのは・・・「マスターズ」を制したあの選手だった

国内男子ツアー「ブリヂストンオープン」開幕を前日に控えた21日、前年大会優勝の小田孔明が筋肉痛に苦しんでいた。「今週の火曜日からトレーニングを始めて。筋肉痛で下り坂が歩けないよ…」。

シーズンも半ばの大事な1戦を前にして「ずっとしていなかった」というトレーニングに目覚めたのは、前週の「日本オープン」最終日に受けた屈辱からだった。スポット参戦したアダム・スコット(オーストラリア)と2サムでプレーし、その飛距離に圧倒された。「ドライバーで40ydくらい置いていかれて。飛距離の差がありすぎて悔しかった」。

海外ツアー参戦によるオフのトレーニング不足を差し引いても、「もともと飛距離が持ち味だと思っていた」というプライドは粉々に打ち砕かれた。「飛ばしの体を作らなくてはいけないと改めて感じた」と、すぐにトレーナーと下半身中心の筋力アップを模索。火曜日と水曜日はハードメニューをこなし、試合期間中も軽めのトレーニングを続けていくことに決めたという。初回の昨日は「休みなく40分ほど」筋トレに励み、「痛くて夜も眠れなかった」と苦笑いを浮かべた。

もちろん、すぐに効果が現れるとは思っていない。ひとまずは「3週間後(三井住友VISA太平洋マスターズ)から日本シリーズまでに結果が出ればいい」という目論見。じっくり腰を据えて取り組む覚悟を固めている。

昨季は賞金王を獲得したが、今季はシーズン終盤に差し掛かりながら、ここまで未勝利が続いている。「何かを諦めたわけではない」と前置きをしながらも、「来年は開幕から勢いよくいけるように調整していきたい」と、早くも来シーズンに向けた言葉が口をついた。(千葉市緑区/塚田達也)

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