2015年 日本オープンゴルフ選手権競技

記事のチェックが裏目? アマ金谷拓実「すごいプレッシャーだった(笑)」

2015/10/17 18:52
体は細身の金谷拓実だが、プレーには力強さがあふれている

17歳の好奇心は旺盛だ。国内男子メジャー「日本オープン」3日目を「74」で回り、通算7アンダーで5位につけたアマチュアの金谷拓実(広島国際学院高2年)は、前夜インターネットで自身の名前を検索してみたという。

「(自分の記事が)出ているんじゃないかなぁと思って」と、えへへ。「『88年ぶりのアマチュア優勝へ…』とか、すごいプレッシャーが掛かりました」と言って、ケロリと笑った。

決断とプレーの早さは好印象。報道によって名前が売れて、この日はギャラリーからの声援も多かった。「ホールとホールの間で名前を呼んでもらったり、応援してくれる人が多くて嬉しかった。夢のような感じだった」と目を輝かせた。

「初日、2日目と比べてパターが入らなかった」というのが、3日目にして初めてオーバーパーを叩いた要因。この日、唯一のバーディとなった12番(パー5)では、3mのバーディパットを沈めると、力強いガッツポーズで気合いを見せた。

金谷に続くアマチュアは、通算1アンダーの長谷川祥平(大阪学院大4年)と亀代順哉(大阪学院大3年)。6打差をリードしているローアマ争いで、もし金谷がタイトルを獲れば史上最年少記録となる(17歳148日、それ以前は1978年の金子柱憲/17歳246日)。また、現時点で来年大会の出場権が得られる15位以内にも入っている。だが、守らない。

「明日は最終組の近くで回れるからワクワクする。欲を言えば、もう1つ、2つでも順位を上げたい」。未知の領域に踏み込む17歳は、“ゴルフをやるのが楽しくて仕方がない”といった風情だ。(兵庫県神戸市/今岡涼太)

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