2015年 ANAオープンゴルフトーナメント

片岡大育が慕う先輩とは 歴代賞金王との競演に「ガンガン行く」

2015/09/19 17:20
今季2勝目がかかる片岡大育。3日目に「66」をマークした

石川遼小田孔明が通算13アンダーの首位で3日目を終えた「ANAオープンゴルフトーナメント」。歴代賞金王が並ぶ最終日最終組に、片岡大育が割り込んだ。2人には3打差の通算10アンダー3位タイ。「66」をマークしたホールアウト後、「出来れば遼くんと回りたい」という願いは届き、逆転優勝のチャンスも巡ってきた。

予選2日間のスコアは両日「70」。ムービングデーの快進撃は、今週の試行錯誤が実を結んだものだった。「もともとすごく調子が悪い中で会場に入ったけれど、練習場でひとつきっかけをつかんだ」。ショットの際、インサイドから入りすぎていたというダウンスイングを修正。フェードボールを打つイメージに変え「きょうはほとんど5mくらいのバーディチャンスについた」というショットで上位浮上に成功した。

今年5月の「関西オープン」に続く通算2勝目が期待される26歳。今週は少しばかりテンションが高いのは、憧れの選手の存在が大きい。

左ひじの故障で戦列を離れていた平塚哲二が今週、1年ぶりにツアーに復帰した。日本ツアーとアジアンツアーとを掛け持っていた数年前から、目をかけてくれる先輩だ。「本当に頼れる兄貴という感じ」。膨大な練習量と酒量には驚かされるばかり。「とにかく、やりたいようにやって、ゴルフはゴルフで一生懸命考えながらやっている。いろいろ教えてくれる」。強さ(怖さ)の中にある優しさに、魅了されている若手のひとりだ。

「あしたもガンガン行くだけ。バーディをいっぱいとって、展開次第で逆転したい」。歴代キングを相手にしても恐れるものはない。(北海道北広島市/桂川洋一)

2015年 ANAオープンゴルフトーナメント