2015年 東建ホームメイトカップ

尾崎直道がレギュラーツアーからの撤退を示唆

2015/04/16 19:10
まだまだ若々しさは健在だけど・・・レギュラーツアーを戦う葛藤を打ち明けた尾崎直道

国内男子ツアーの今季開幕戦「東建ホームメイトカップ」の初日。来月に59歳の誕生日を迎える尾崎直道が4バーディ、1ボギー「68」(パー71)でプレーし、首位と4打差の3アンダー23位発進。ウェットなコースコンディションに乗じてスコアを伸ばし合う展開で、ツアー通算32勝の永久シードプレーヤーが気を吐いた。

開口一番、「ここで3アンダーであがれるとは思わなかった。よう頑張った!」とうなずいた。475ydと距離があるスタートホールの1番では、「200ydも残っていた」という2打目から5mにつけてバーディ先行。自ら「圧巻だった」という後半16番(パー3)では、グリーン右エッジからの2打目を直接カップに沈めて4つ目。最後まで粘り強く上位に食らいついた。

50歳からのシニアツアー参戦以降も並行してレギュラーツアー参戦を続け、昨季も13試合(うち棄権1試合)に出場。しかし、今季の予定を問われると、それまで滑らかだった口調は一変した。

「そろそろシニアに一本化したい、もうキツイかな、という思いがある。もしかしたら最後のレギュラーツアーになるのか、1、2試合は出続けていくのか。それは分からない」

その一方で、やはりシニアとは異なる刺激があふれたレギュラーツアーにこだわりたい思いも、当然ある。「やっぱり予選通過できているうちはレギュラーに出たい。その戦いだね」。昨季は、当大会を含めた3試合で予選通過を遂げている。

「今日はアップアップ。必死でドライバーを振り続けたよ。3アンダーでも、明日は予選通過を意識するんだろうね・・・」と、声に寂しげな響きを漂わせた。(三重県桑名市/塚田達也)

2015年 東建ホームメイトカップ