2014年 日本オープンゴルフ選手権競技

スーパーリカバリーで日本一へ 池田勇太が単独首位浮上

2014/10/18 16:57
スーパーショットも見せた池田勇太。日本一の座へ王手をかけた

池田勇太がゴルファー日本一の座に王手をかけた。千葉県の千葉カントリークラブ梅郷コースで開催されている「日本オープン選手権競技」3日目を8アンダーの2位から出ると、6バーディ、2ボギーのベストスコア「66」をマーク。通算12アンダーの単独首位に躍り出て、ツアー通算12勝目、プロ初優勝を挙げた2009年「日本プロ 日清カップ」以来となる国内メジャー制覇へ大きく前進した。

渾身の力を込めて振り抜いた。10mのバーディパットを沈めた直後の難関14番。左ドッグレッグのホールで、第1打を左ラフに入れた池田は、残り205ydの第2打で8Iを握った。体を大きく捻ったフィニッシュで、左サイドの木々を越えた弾道は、狙い通りフライヤーがかかり、フック軌道を描いてみごとにグリーンオン。「相当振ったね。自分でもビックリした」というスーパーショットで2パットパーを拾うと、続く15番で7mを沈めて単独トップのポジションを手に入れた。

最終18番(パー5)でも第3打で絶妙なスピンコントロールを見せてバーディフィニッシュ。初のビッグタイトル獲得へのカウントダウンが始まっている。「ミスがあっても、今週はずっと我慢ができている。だいたい普段は途中でキレちゃうからね…」と話した表情は、2日目の終わりまでとは違い、真剣そのものだった。

最終日最終組の2サムのパートナーは、通算9アンダー2位の片山晋呉となった。「もちろん日本オープンで2回勝っている晋呉さんだから、3打差くらいなんでもないと思っているはず。自分もそこは気にしないで、自分のゴルフをしたいと思う。粘り強く、気持ちをコントロールしながらやりたい」。日本一に続く最後の18ホール。役者はそろった。(千葉県野田市/桂川洋一)

2014年 日本オープンゴルフ選手権競技