2014年 日本オープンゴルフ選手権競技

19位でこらえた…スコットがオラサバルから学んだこと

2014/10/17 17:35
序盤に3パットが相次いだスコットは、2ストロークスコアを落として後退した

千葉カントリークラブ梅郷コースで開催中の国内男子メジャー第3戦「日本オープン選手権競技」2日目。2アンダーの9位から出たアダム・スコット(オーストラリア)は3バーディ、5ボギーの「72」(パー70)で回り、通算イーブンパーの19位タイに後退した。

マスターズカラーの深いグリーンのセーター、シャツに身を包んだスコットは序盤、パッティングでつまずいた。「昨日よりも思いのほかスピードが出ていて驚いた」。午前7時半過ぎのきれいなグリーンはボールを前日よりも軽快に転がし、出だし10番、カップに2度嫌われて3パットボギー発進。12番で再び3パットを叩き、13番(パー3)ではグリーン右手前からのバンカーショットでピンを大きくオーバーさせて2連続ボギーを叩いた。

折り返しの18番(パー5)で、3Wでの第2打をグリーン右手前まで運んで最初のバーディを奪っても、続く1番で再びボギーとするなど、チグハグな展開。風は午後に向かってより強くなった。「狭いフェアウェイに置くのが大変だった。難しいピンポジションの上につけてしまうことも多かったね」。来場者は初日の4587人を上回る5154人。漏れるため息は深かった。

トップとの差はスタート前の5打から9ストロークに。「フラストレーションがたまるときも、もちろんある。ただ、どんなときも100%の力を出し続けることを、僕はホセ・マリア・オラサバル(スペイン)から学んできた」と自らを奮い立たせる。「リーダーとはまだ差があるから、プレッシャーは少ない。忍び寄っていけたらいい。5打差くらいまでに迫れれば」。ホールアウト後は、お馴染みの長尺パターで静かに反復練習。まずはムービングデーの猛チャージに期待がかかる。(千葉県野田市/桂川洋一)

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