2014年 日本オープンゴルフ選手権競技

スコット 新キャディを連れて来日「勝ちに来た」

2014/10/15 17:19
2日遅れで開幕前日に到着したスコット。スポット起用したキャディのジョルダーノとの相性は?

2013年の「マスターズ」覇者、アダム・スコット(オーストラリア)が、日本男子ツアーの今季メジャー第3戦「日本オープン選手権競技」開幕前日の15日(水)に来日。会場の千葉カントリークラブ梅郷コースで足早に最終調整を行った。

ドタバタに見舞われても、冷たい雨にたたられても、さわやかな笑顔は崩れなかった。日本列島を縦断した台風19号の影響により2日遅れで成田空港に到着したスコットは、この日正午前にコース入り。序盤は傘をさしてのプレーにもかかわらず、多くのギャラリーを引き連れてアウトの9ホールで事前ラウンドを行った。

メンテナンスの時間に入り、ラウンドが禁じられたインはその後、歩いてコースチェック。2007年「三井住友VISA太平洋マスターズ」以来7年ぶりのスポット参戦にもかかわらず、勝負への執着心も垣間見え「PGAツアーは新しいシーズンが始まったけれど、まだそっちのことは頭から遠ざけていたい。この試合に勝つことだけいまは考えているよ」と話した。

1か月前の米ツアー昨季最終戦を最後に、キャディのスティーブ・ウィリアムス氏とのコンビを解消。今大会はかつてアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)らのバッグを担ぎ、同じスイスに自宅のひとつがあるエディ・ジョルダーノ氏を相棒に据えた。「スティーブほどの素晴らしいキャディの代わりを探すのは簡単じゃない。何人かとコンビを組んで相性を見極めたい」としており、今大会はそのテストの場のひとつとなりそうだ。

日本オープンは昨年からコースセッティングのコンセプトを変え、極めて深かったラフは100ミリ前後と短くなり、「狙うか、刻むか」の見極めの判断を要求するようになった。とはいえ7,081ヤード、パー70の設定で、この日の雨を含んだ芝ではランが出ず「このコンディションはタフ。すごく長く感じた」と、スコットも言う。長旅で「本当に疲れた」と苦笑いしたマスターズチャンピオンは、真価を見せてくれるだろうか。(千葉県野田市/桂川洋一)

2014年 日本オープンゴルフ選手権競技