2014年 日本ゴルフツアー選手権 森ビル杯

今年の宍戸はラフが鍵を握る? 選手も警戒

2014/06/18 19:53
選手が口々に警戒を示すラフ。グリーン周りではウエッジのフェースに芝が絡むライも

2003年から宍戸ヒルズカントリークラブに舞台を移し、今年で12回目の開催となる国内メジャー「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」。総距離は昨年と同じ7,402ヤード、フェアウェイの幅やコースレイアウトにも大きな変更はないが、今年のセッティングについて選手が口を揃えるのは、例年よりも長く伸ばされたラフへの警戒だ。

中島和也トーナメントディレクターによれば、昨年は平均80ミリだったラフの長さを、今年は100ミリの設定へ。「場所によっては120ミリを超えるところもある」と、主にフェアウェイの両サイドやグリーン周りのラフを伸ばし、「フェアウェイを確実に捕らえられることがメジャーで勝つ条件だと考えている。その上で、ラフに入った場合にどこまでピンを攻められるか、どこまでの距離を残すかなどのマネジメントを求める部分でもある」と、その意図を説明した。

選手たちも、その変化に敏感に反応。ツアー屈指のパワーヒッターとして鳴らす小田孔明が「今年はラフが圧倒的に長くて、入ったらおしまい。これだけ長いとスコアが出ない」と漏らせば、昨年覇者の小平智も「グリーン周りのラフが密集しているのでグリーンを外すと寄せづらいし、フェアウェイを外せばラフがあって、ボールがスポッと入ることもある」と強い警戒心を示した。

とはいえ、今週までの雨続きによりグリーンはソフトな状態。開幕前日も午後から激しい雨に見舞われ、プロアマ戦が9ホール短縮になった。フェアウェイを捕らえればバーディを奪いやすい面も多分に含んでおり、「優勝スコアは2桁アンダーもあると思う」とは、同トーナメントディレクターの予想。果たして勝利の女神は誰に微笑むのか、まずは初日の動向に注目したい。(茨城県笠間市/塚田達也)

2014年 日本ゴルフツアー選手権 森ビル杯