日本が先駆け ツアー中心で回る世界の「全英」予選
2014/05/28 20:12
国内男子ツアー「~全英への道~ミズノオープン」が開催される、岡山県のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部に、「全英オープン」を主催するR&Aのドミニク・ウォール氏とトニー・ディズリー氏が来場した。
会見で話題に上ったのは、世界各地で行われる予選会の今年からの変革だ。日本では21年前から予選を兼ねた「ミズノオープン」が開催されてきたが、その他の地域では出場資格をかけたインターナショナルクォリファイング(IFQ)が実施されてきた。今年からその一部が廃止となり、日本と同様に欧州、米国、オーストラリア、南アフリカの各ツアーの中で対象トーナメントが定められ、その上位者に「全英」出場資格が与えられる。
今年の日本予選は、昨年と変わらず「ミズノオープン」上位4選手に出場資格を付与。また、昨年までは、開幕戦から「ミズノオープン」終了時点までの賞金ランキング上位2選手にも出場資格が与えられてきたが、今年は大会の開催時期が約1ヶ月早まったことで、6月の「日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills」までが対象となる。
「ミズノオープン」を主催するミズノの水野明人・代表取締役は、「このミズノオープンと全英とは1976年からライセンス契約し、とても良い関係を構築して来ました。今回の取り組みの先駆けとなったといってもいい」と、今年からの予選会の変革について言及した。
R&Aの役員は会見場で、「全英オープン」優勝者に与えられる優勝杯(クラレットジャグ)を披露。会見に同席し、昨年の「日本オープン」を制して早々に「全英」行きを決めている小林正則は、遠慮がちに眺めるだけで手に取ることはなかった。(岡山県笠岡市/本橋英治)