2013年 ダンロップフェニックストーナメント

塚田好宣、応急処置の“ベタ足”で単独2位

2013/11/21 17:09
フィニッシュでは右足が浮くが状態が沈み込み重心を意識的に低くしたスイングで通した

国内男子ツアー「ダンロップフェニックストーナメント」の初日に3アンダーをマークした塚田好宣が、首位と1打差の単独2位につけた。今季の国内開幕戦でツアー初優勝を果たした塚田は、その後は優勝争いに絡むこともなくシーズン終盤を迎えている。

その塚田が、先週はスペインで行われた来季の欧州ツアー出場資格をかけたクオリファイに挑戦した。合計6日間の試合で、残念ながら5日目のカットラインを突破することができず、来季ツアーカード獲得はならなかった。

16日(土)に帰国した塚田は、1日の休養後、18日(月)に宮崎入り。翌17日から練習を再開した。「なんか向こうに行ってからドライバーショットがおかしくなって、帰ってきたらアイアンまでおかしくなってしまいました」。大会初日の朝には「チーピンばっかりで、試合にならないと思いました」と、今大会のスタート直前までスイングで悩みを抱えていた。

しかし、苦肉の策で思いついたのが、両足の裏を地面から離さずにスイングする“ベタ足”打法だった。「思い切り重心を低く保ったままのスイングにしました。練習用のドリルとして取り入れたことはありますが、試合で試したことがないので、どうかなと思ったけど意外に良かったですね。調子がいいと気分も高まって強気になったりするけど、今日は1日不安だったから逆に丁寧にできたのかも」と、怪我の功名ともいえる即席打法でスコアを伸ばした。

通常はスタート前に調子を確認する程度にしかボールを打たない塚田だが、この日は入念に打ち込みをしてからティオフ。ラウンド後、アテストを済ませると「明日も好スコアを維持するためには“ベタ足”で通したほうが良いのかな~」と頭をひねりながら、ドライビングレンジへと向かった。(宮崎県宮崎市/本橋英治)

2013年 ダンロップフェニックストーナメント