21年ぶりの月曜順延 チケットは?テレビ放送は?
茨城県の茨城ゴルフ倶楽部 東コースで開催中の「日本オープンゴルフ選手権競技」は20日(日)、最終ラウンド途中で降雨による翌21日(月)への順延が決まった。国内ツアーで月曜日に最終ラウンドを順延するのは、1976年(茨城・セントラルGC)、92年(茨城・龍ケ崎CC)の同大会以来、21年ぶり3度目のことだ。
前夜からの雨は、この日の早朝に強さを増した。第1組スタートの午前7時の段階では既に会場には傘の花が開き、12組24人の選手がティオフした後の同8時37分には中断に入った。
日本ゴルフ協会(JGA)の野村惇競技委員長は「ほとんどすべてのグリーンに水が溜まり、“川”になっているところもあった。ロールドライ(グリーン上の水をかき出すブラシのような道具)を使用しても、進行は無理だと判断した」と説明。その後は全ホールのグリーンにスタッフを配置し、本部ではレーダーで雨雲の動きを見計らうなどしたが「10時以降になって雨が強まった」と続行を断念。午前10時30分にサスペンデッドを決めた。
ツアーとしても、月曜日に順延して予備日を使うことは92年の同大会以来。関係者は慌ただしくもギャラリーなどへの対応を開始した。
あす21日観戦の当日券は5,000円(税込)で、コースのギャラリーゲートで販売。20日に当日券を購入して入場していたギャラリーは、半券を提示することで再入場が可能となる。また、前売りした4枚つづりの各日共通券については残券が使用できる。なお、競技自体は54ホールですでに成立の要件を満たしているため、規定により前売り券の払い戻しは行われない。
ギャラリーバスはコース最寄り駅である、つくばエクスプレス・みらい平駅から午前6時20分より随時運行。会場には同6時30分から入場が可能になる。一方、駐車場は降雨により、地面のコンディションが悪化したため「使用中止」となった。
テレビ放送は正午からNHK BS1で生中継する。
なお、仮に21日(月)に全選手が72ホールを完了できなかった場合は、既に競技成立となっている54ホールでの決着となり、小田孔明が優勝となる。(茨城県つくばみらい市/桂川洋一)