2打差6位の武藤俊憲「発奮材料はたくさんある」
国内男子メジャーの今季初戦「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」が16日(木)、千葉県の総武カントリークラブ 総武コースで開幕。中国の呉阿順が5アンダーの単独首位でスタートする中、今季初勝利を狙う武藤俊憲が6バーディ、3ボギーの「68」で回り3アンダーの6位タイで初日を終えた。
前半10番、後半1番とハーフの出だしでいずれもティショットを林に入れ、ボギーを叩いた武藤。だが両9ホールともにその後の挽回が功を奏し、出入りの激しい展開ながら2度の2連続バーディなどで上々の発進を見せた。
「珍しくドライバーが不安定」。ドライバーショットの名手だが、今季はここまで、なかなか“良き相棒”と出会えていない。「シャフトを替え、何かを替え・・・」を繰り返し、さらには今大会の舞台、総武コースは「ティショットにフェードを要求されるので、自分のようなドローヒッターはやりにくい」。かつて開催されていたサントリーオープンの記憶もたどりながら「今週は苦労するなあと思っていた」と覚悟していた。
それでも「発奮材料はたくさんある」と、きっぱり言う。2週前の「中日クラウンズ」ではともに谷口徹に教えを受ける松村道央が今季初勝利。「開幕戦で勝った塚田(好宣)さんも、昔QTなどで一緒に戦っていた」。さらに、女子では前週「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で、同じ赤城CCに所属する茂木宏美が制した。「先にメジャーを獲られてしまった・・・」と“名誉挽回”にも燃えている。
これまでの5勝の多くは、タイトなコース、精度の高いショットを要求される中で手にしてきた自負もある。「(出身の)群馬のゴルフ場は広くないから。そういう中でやってきた」。ツアー6勝目は公式戦のビッグタイトルで飾りたい。(千葉県印西市/桂川洋一)