2013年 中日クラウンズ

「55」ストロークの男 R.ギブソンが参戦

2013/05/01 19:23
サングラスの奥は長いまつ毛とつぶらな瞳が印象的。55ストローク男、R.ギブソンが日本ツアーに初出場する。

石川遼が世界6大ツアー最少ストローク「58」を叩き出したのは、2010年の「中日クラウンズ」最終ラウンドのこと。そして今年、開催コースの名古屋ゴルフ倶楽部 和合コースには、その数字を下回る「55」をマークした男が姿を現す。

ライン・ギブソンはオーストラリア出身の27歳。昨年5月、オクラホマ州のリバーオークスGCで行われた米国の下部トーナメントであるゴルフウィーク・ナショナル・プロツアーで2イーグル、12バーディの「55」ストローク(パー71設定)を記録した。

「あの時は雨でプレーできるかどうかも分からない状況でね。朝の練習もしないでコースに出た。最後を連続バーディでまとめたと思ったら、記録が達成されていたんだ」と当時を振り返るオージー。現在も主戦場は米国のミニツアーとワンアジアツアー。レギュラーツアーのPGAツアーの出場経験は無い。それでも「今回、日本に来られたことが人生の一番の変化だね」と笑顔で話し、スタートを待ちわびた。

記録がギネスブックにも新たに掲載されたギブソンは、日本とはまた別の縁があった。55を出した際に握っていたのが、安倍晋三首相がバラク・オバマ大統領にプレゼントしたことでも有名になった山田パター工房製のパターだった。今大会に使用するのは別モデルだが、もちろん同ブランドのもの。「すごくフィーリングがいいんだ」と言う。

「まずはアンダーパーを出したい」と目標は少々控えめ(?)。しかし今大会が今後の飛躍のきっかけとなれば、日本との“絆”はさらに強くなるはずだ。(愛知県東郷町/桂川洋一)

2013年 中日クラウンズ