2013年 タイランドオープン

トーナメント初解説!佐藤信人の目/タイランドオープン3日目

2013/03/16 19:27

タイのタナシティゴルフ アンド スポーツクラブで開催中の「タイランドオープン」3日目。4月の国内ツアー開幕に先駆け、日本男子ツアーとワンアジアツアーの共同主管で行われているアジアシリーズ初戦は、ブラジルのルーカス・リーが通算19アンダーで単独首位に立った。日本勢は15アンダー、8位タイの藤本佳則が最高位。激しいスコアの伸ばし合いが継続されそうな最終日を前に、大会を4日間独占生中継しているゴルフネットワークで初解説を務めている男子プロ・佐藤信人が戦況を語った。

佐藤信人

「日本人選手では宮本勝昌選手がコースレコードタイの63をマークして、通算14アンダー、11位タイまで順位を上げてきました。2日目はカットラインギリギリの52位タイで決勝ラウンドに進みましたが、選手はやはりシーズンの初戦で予選を通ると、まずほっと、安心するもの。緊張感が取れて、3日目は思い切りプレーできたところもあったと思います。前半から“ノリノリ”で、宮本君らしい勢いのあるラウンドを見せてくれました。

ただ、上位には変わりありませんが、トップとは5打差、さらに人数もたくさんいます。優勝争いに加わったという実感はまだないはず。明日、前半にスコアを伸ばしていくと、トップ10、トップ5というところが見えてきます。残り数ホールでチャンスがあった時、タイトルのことは『そこから考えはじめる』といったところでしょう。

同じ11位タイの山下和宏選手はキャリアでまだ勝利がありませんが、2、3年前から優勝争いをして、周囲からはもう『いつ優勝するの?』という、足踏み状態が続いています。今大会はともに未勝利の上平栄道選手と、3週間前からタイで合宿をはってきました。強い意気込みを感じるので、今年も楽しみなプレーヤーの一人です。

19アンダーで単独トップに立ったルーカス・リー選手(ブラジル)はまだ25歳と若いですが、スイングもしっかりしています。パドレイグ・ハリントン(アイルランド)、クリス・ウッド(イングランド)という世界的にも有名な選手と一緒に回れば、普通の新人であれば舞い上がってしまうものなんですが…。2位のフー・ムー選手(中国)もワンアジアツアー期待の存在。この試合で勝てば、日本ツアーのシードも獲得できるわけで、彼ら若手選手にとってはこれ以上ないほどに、モチベーションは高まっていくはずです。

最終日も当然バーディ合戦になります。トップから3打差に7人がひしめいていますから、全員が伸び悩むことは考えられません。優勝スコアは24、25アンダーくらいでしょうか。現在14、15アンダーくらいの選手たちにもチャンスはありますが、やはりコースレコードを出すくらいでないと厳しい。コースはパー3が18ホールの中では比較的、攻めにくいところもありますが、ロング、ミドルホールではとにかくアグレッシブにいく必要があります。最終ラウンドで7アンダー、8アンダーを目指していかなくてはなりません」

【テレビ放送予定】
タイランドオープン最終日の模様はCS放送ゴルフネットワークで17日(日)、13:30-18:30で独占生中継。

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