賞金ランク115位の小泉洋人が4位タイに浮上
国内男子ツアー「ダンロップフェニックストーナメント」は3日目を終えて、世界ランキング3位のルーク・ドナルド(イングランド)が通算13アンダーで単独首位に立っているが、5打差の通算8アンダー4位タイには、国内の賞金ランキング115位の小泉洋人が浮上してきた。
通算5アンダー5位からスタートした小泉は、ボギーを3つたたきながらも6つのバーディを奪い通算8アンダーまで伸ばした。「予選2日間はショットが良かったのですが、今日のショットは良くなかったですね。ティショットが散っていたので、ラッキーでした」とラウンド直後に振り返る。
たしかにラッキーはあった。9番ではフェアウェイからの2打目をグリーン左サイドのラフに打ち込んでしまった。ピンまでは15ヤードだったが、小泉の位置からはピンに向かって下り傾斜のため、寄せるのは至難の業。ロブショットで攻めようとした3打目はクラブがボールの下をくぐって5ヤードしか飛ばず再びラフ。
しかし、仕切り直して同じく60度のウェッジで放った4打目はピンの左1mのラインからゆっくりとカップに近づき最後の1転がりで吸い込まれるチップインパーとなった。4打目を打つ前にはダブルボギーもよぎったが、ミラクルパーセーブにはギャラリーも小泉自身もびっくりした表情をみせた。「あれは大きかったですね、キャディさんとこの勢いで行きたいねって話をしていたんですけど、後半は1つしか伸ばせなかった」。
現在の賞金270万円では、単独3位に入ればシード権獲得も見えてくる。しかし「シードは考えていませんよ。すでにファイナルQTに出る心の準備も出来ていますし」。欲を出して調子を崩すよりは、今週良いゴルフを維持して終わりたいという。
この日、最終18番パー5でボギーをたたいたことで最終組の1つ前でラウンドすることになったが、小泉にとっては平常心でラウンドするためにも最終組ではないほうが精神的に楽なのかもしれない。(宮崎県宮崎市/本橋英治)