【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の日本OPレポート2012<2>】
2012/10/10 18:29
昨日のレポートに書いた“南国の芝”もそうですが、沖縄にはもう一つやっかいなものがあるんです。それが“琉球の風”。
今週は月曜日からこの那覇ゴルフ倶楽部で練習しているんですが、コースには毎日のように北東からの強い風が吹き付けています。それも一日中。風が吹く方向は一定だけど、強さはまちまちで強くなったり、少しだけ弱くなったり。弱くったって、強いんですよ!重たさが少し違うけど、「全英オープン」に匹敵するくらいの風の強さかな。
そういったいろいろな状況をトータルして考えたら、今週は難易度が格段にアップした「ソニーオープン・イン・ハワイ」って感じでしょうか。この開幕前の3日間に吹いた風が、このまま最終日まで吹き続いたら、おそらく今年の日本オープンは1999年の“小樽の悪夢”を越える壮絶な闘いになる事でしょう。
さて、藤田さんの状態は万全です。悪条件も藤田さんにとっては絶対にプラスなので、確実に勝負にはなるはずです。
だだ、危険なのは、入れ込み過ぎる事。いくら沈着冷静な藤田さんとはいえ、日本オープンは藤田さんにとっては特別な試合です。タイトルを意識せず、藤田さんが一球一球に集中できるように、自分も最大限のサポートが出来たらいいと思います。
クラブセッティングは、3番と4番のユーティリティを少し強い球が出るものに替えました。この風ですから、多用するロングアイアンのスピン量を少しでも減らしたいですからね。
いよいよ明日から開幕します「第77回日本オープン選手権競技」。全ての照準は、ここに合わせてきました。
この試合だけは勝つか負けるか。
どんなに厳しい闘いになろうが、どんなにボロボロになろうが、最後の最後にてっぺんにいるのは藤田さんだと信じています。