2012年 コカ・コーラ東海クラシック

5位発進の野仲茂 気になる日本女子オープン

2012/09/27 19:20
飛距離ではなくショットの正確性でコースと対峙する野仲茂が首位に2打差のスタート

愛知県の三好カントリー倶楽部 西コースで開幕した国内男子ツアーの「コカ・コーラ東海クラシック」初日。高山忠洋が4アンダーの単独首位発進を切る中、ツアー2勝目を狙う野仲茂が「70」で回り2アンダーの5位タイと好発進した。

例年以上の両サイドの深いラフが選手たちを苦しめた初日。野仲は確実なティショットでコースを攻略した。出だしの1番から2連続バーディを決め、ボギーは1つに抑える安定感を発揮。フェアウェイキープ率は64.29%と全体5位の数字を残し「ラフが深くて、みんなが苦労するようなコースが好き」と2009年の「関西オープン」以来の勝利へ幸先の良い滑り出しを見せた。

しかしその一方で、今週気にかかるのが国内女子ツアーの動向。神奈川県出身、横浜商大付属高校出身の野仲の所属は、同日に開幕した「日本女子オープンゴルフ選手権競技」の開催コース、横浜CCだ。

「2年かけて多くのギャラリーが入れるように改造した」と愛着のある舞台での祭典が楽しみな様子。「横浜はもともと狭くて、難しい。だから自分もあまり刻まずに、ドライバーでフェアウェイをとらえて行くのに慣れている」と、こちら三好での戦いぶりに自信も見せる。それでも「半分見に行きたい気持ちもあるんだけど…僕も余裕が無いから、複雑ですね」とポツリ。

とはいえ、この好位置から週末にホームコースに帰るわけにも行かない。現在の賞金ランクは56位で、早い段階で来季のシード権を確定させたい。「あっちはビデオを撮っておいてもらうことにしましょう」と、気持ちを奮い立たせていた。(愛知県みよし市/桂川洋一)

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