1打差2位の谷原秀人「胸を張って歩く」
北海道の札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コースで開催中の国内男子ツアー「ANAオープンゴルフトーナメント」2日目。4アンダーの7位タイから出た谷原秀人が「67」と5ストローク伸ばして通算9アンダーとし単独首位のキム・ドフン(韓国)に1打差の2位に浮上した。
風の穏やかな午前中にスタートした谷原は、前半から一気にスコアを伸ばした。3番(パー3)、8番アイアンでのティショットでピンそば1メートルにつけると、4番、5番では4メートルを沈めた。さらに6番では第2打を再び1メートルにピタリ。4連続バーディを完成させると、その後も快走し12番からは3連続バーディ。15番(パー3)でセミラフからの第2打がフライヤーしてグリーン奥のホールまで打ち込んでしまい、ダブルボギーとしたが、絶好の位置で決勝ラウンド進出を決めた。
今季は開幕から5戦連続でトップ10入り。うち4試合がトップ5と復活へ大きな期待を抱かせたシーズン序盤戦。しかしその後は1度の棄権と3度の予選落ちと、成績は夏場に向かうにつれ下降線を辿ってきた。原因も「ショットもボチボチ、パッティングもボチボチ。そんな感じがずっと続いている。自分では良く分からない」。ただ、「間違いなく気持ちの問題」とは割り切っている。
そして今週掲げたテーマは「胸を張って歩く」というもの。「背筋を伸ばして、そうしたら何か変わってくるかなと思って」。誰に言われたわけではないが、堂々と、前向きな姿勢で18ホールを闊歩するイメージだ。
2010年の「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」以来の優勝となれば、節目の通算10勝目となる。それでも「自分のゴルフをして、トップに立てたら嬉しいけれど、自分と見つめ合ってやりたい」と最後まで目線は一定を保ったまま戦い抜く。(北海道北広島市/桂川洋一)