藤田寛之 賞金ランクトップ奪還なるか

国内男子ツアーの「フジサンケイクラシック」は30日（木）から4日間、山梨県の富士桜カントリー倶楽部で開催される。現在、賞金ランキングで2位につける藤田寛之は開幕前日の29日（水）、当地で行われたプロアマ戦に出場して最終調整を終えた。

荒天により2日間競技となった昨年大会は11位タイ、一昨年は8位タイでフィニッシュしたものの、ここ富士桜ではなかなか優勝争いに加わることができない藤田。霊峰富士を望み、独特の雰囲気を持つ18ホールを「好きなコース」と表現しながらも、「距離が長いのでショットメーカーが有利かなと思う。自分は調子が良くなければ勝負できない」と言う。

「ゴルフの状態はボチボチです。最悪ではない」と歯切れは良くない。だが藤田が「好調」と言葉にするほうが珍しいこと。開幕2日前の28日（火）には師匠の芹澤信雄から直接指導を受け好感触。「トップの切り返しを急ぐなと。それは意識してやろうと思う」とチェックポイントを見つけて意欲的だ。

7月の北海道シリーズ「セガサミーカップ」と「サン・クロレラクラシック」は予選落ち。海外メジャー出場との兼ね合いでハードな日程を強いられ、疲労もピークに達していた。

しかし2週前の「関西オープン」は11位タイ、「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」は7位タイと上昇傾向。ブレンダン・ジョーンズ（オーストラリア）が今週は欠場のため、今季3勝目はもちろん、2位タイ（2人まで）に入れば無条件で賞金ランクトップに浮上する。ビッグトーナメントがずらりと並ぶ日本ツアー秋の陣を前に、存在感を再び光らせたい。（山梨県富士河口湖町／桂川洋一）