国内男子ツアー

素顔のツアープレーヤーたち <近藤智弘選手>

2003/01/15 09:00

2年目のシードを確定させて出席した、昨年のジャパンゴルフツアー表彰式で、近藤智弘が、苦笑いを浮かべて言った。

「ちょっと聞いてくださいよ~! 一緒に撮った女の人、み~んな僕より、高いんですよお~。もう、参っちゃいました」
…いったい、何を嘆いているのかと思えば、それは身長差のことだった。

式の合間に、ファンのみなさんとの歓談タイム。そのとき、近藤のもとに写真&サインを求めてやって来た女性たちは、全員、近藤より背が高かった。しかも、華やかなパーティということで、みんな、5センチ以上のハイヒールを履いている。

「だからよけい、僕の低さが、際立っちゃって(苦笑)。いまの女性はホント、みなさん大きいですよね~!」
と話している矢先にも、近づいてきたのは、近藤よりうんと長身の女性。
カメラを向けられて近藤は、「ちょっと膝を曲げて、僕より低く、写ってもらえません?」とわざとすねてみせ、笑いを誘うその姿には、しかし、暗さや深刻さは、まったくなかった。

168センチの身長は、けして欠点ではなく、むしろセールスポイントと、とらえているからだ。小柄な身体を目一杯使い、キレのあるスイングから繰り出す飛距離は、日本ツアーでもトップクラス。
「小柄なのに豪快なプレーをするプレーヤーとして、逆にアピールできる部分があると思って、やってますからね」。

そんな近藤が目標にする選手のひとりは、参戦1年目ながら今年の米ツアーシード権を手にした田中秀道だ。学生時代から海外志向の強かった近藤は、一刻も早く田中に追いつきたいと、意欲を燃やしている。
今季初戦となる、今週の米ツアー『ソニー・オープン・イン・ハワイ』。
尊敬する先輩とともに、ホットなニュースを届けてほしいものだ。

※日本ゴルフツアー機構が発刊しているメールマガジン(プレーヤーズラウンジ)より転載しています。