3連覇のかかる池田勇太「気合が違う」
国内男子ツアーの今季第20戦「ブリヂストンオープンゴルフトーナメント」は20日(木)から4日間、千葉県の袖ヶ浦カンツリークラブ袖ヶ浦コースで開催。池田勇太の大会3連覇に大きな注目が集まる。
一昨年、昨年ともに持ち前の爆発力を誇示してきた池田。子供の頃から馴染みのある思い出の地で、その力をいかんなく発揮してきた。そして今年は大会史上初、ツアー史上では13年ぶりとなる同一大会3連覇がかかる。開幕前日の19日(水)は平塚哲二、小田龍一と練習ラウンドを敢行。その後はクラブ調整に勤しみ「できる限りのことは今日の時点ではした。調子は上がってる」と納得顔。そして「かなり」と付け加えた。
だが池田はその偉業達成について「連覇とか、どうこうじゃない」と言う。「とにかくこの土地で優勝したいというだけ」と純粋に、ここでの“1勝”を求めている。普段は国内に限らず、海外メジャーの舞台ですら「いつもと同じ、ひとつの試合」と言ってはばからない。だがこの試合だけは「気合の入り方は違う。今日本で25試合ある中で、一番大事にしたい試合かな」と力強い。
「俺にとって、すべてが“噛み合っている”試合なんだよね。(幼少期に)初めてツアーを見に来た大会だし、小さいころからプレーしてきた。ここは本当の意味で地元。そしてお世話になっているブリヂストンさんの大会。だから気持ち、気合の入り方がこの試合は違うと考えてしまうのが、俺の道理なんだろうな」
9月後半に痛めた両肩の状態も、徐々に回復。今年も“若大将”の動きを中心にしてトーナメントが進んでいく。(千葉県千葉市/桂川洋一)
【1973年のツアー制施行後、同一大会で3連覇を達成されたトーナメント】
1973~75年 東北クラシック 尾崎将司
1973~75年 関西オープン 杉原輝雄
1974~78年 九州オープン 鈴木規夫(5連覇)
1975~77年 中四国オープン 上野忠美
1978~80年 中日クラウンズ 青木功
1979~81年 九州オープン 秋富由利夫
1980~84年 中四国オープン 倉本昌弘(5連覇)
1994~96年 ダンロップフェニックス 尾崎将司
1995~97年 中日クラウンズ 尾崎将司
1996~98年 久光製薬KBCオーガスタ 尾崎将司
1996~98年 住友VISA太平洋マスターズ リー・ウェストウッド